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わたしたちの肌の状態は、さまざまな状況によって変化していきます。
女性の場合、生理前や生理中に、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルが多くなると感じたことがありませんか。これは生理が開始してから次の生理がくるまでの期間に、エストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れが大きく関っているからなのです。
今回は、生理前や生理中にできるニキビの原因と、ニキビの改善に効果的なケアの仕方についてご紹介いたします。

女性ホルモンの働き

女性

女性ホルモンとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のこと。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、肌や髪の新陳代謝を促し、コラーゲンやヒアルロン酸を増やして肌の状態を整える働きをします。プロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠に備えて体温を上げたり、子宮内膜を厚くしたりして妊娠の準備をする大切なホルモンです。その反面、皮脂分泌を増やす働きがあり、ニキビができやすくなります。

ホルモンバランスは生理周期に合わせて変動しやすく、心身ともにその影響を受けるため、肌の状態にも変化がみられるようになります。生理周期とは、個人差があるものの、標準的には生理開始から次の生理前日までの4~5週間のことを指します。
生理中、排卵前、排卵後、生理前におけるホルモンバランスの変化とそれにともなう肌の変化をみていきましょう。

生理周期とお肌の関係
生理周期とお肌の関係

生理周期を把握して適切なニキビケアをしましょう

生理中女性

生理周期における女性ホルモンの分泌量により、肌の状態にも変化が生じます。
自分の生理周期を把握し、ホルモンバランスを整えるために、良質な食事を心がけ、十分な睡眠時間をとるなど生活習慣を見直しましょう。

特に生理前の皮脂が多い時は、さっぱりした皮脂を抑えるローションを使用したり、甘いものを控えたりして、ニキビが増えないように気をつけます。

生理中は肌が敏感になっていますので、保湿ケアを心がけます。生理周期に合わせて、自分の肌の状態を確認しながらケアを行っていきましょう。
生理周期が乱れてしまったり、セルフケアで肌の調子が戻らないときは、クリニックでピルや漢方薬など薬の相談をするのもよいでしょう。

\ お話をうかがいました /

野村有子先生

野村皮膚科医院 院長

野村有子先生

医学博士 皮膚科専門医
<略歴>
1986年 慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科教室に入局
1992年 神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科に勤務
1998年 横浜市に野村皮膚科医院を開業
<所属学会>
日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会・日本研究皮膚科学会・日本香粧品学会・日本皮膚アレルギー学会・日本アレルギー学会・ 日本抗加齢医学会・日本在宅医学会・日本風工学会・神奈川県皮膚科医会・横浜市皮膚科医会

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