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男性のニキビと女性のニキビともに皮膚で起きている状況は実は同じ。ニキビができるネガティブスパイラルが起こっています。
正常な肌は、新陳代謝(ターンオーバー)が繰り返され、毛穴が常に開いた状態にあり、皮脂がスムーズに排出されていますが睡眠不足や偏った食生活、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、紫外線、乾燥など様々な要因により、肌状態が乱れます。
様々な生活スタイルが影響し、人によって根本原因が異なるものの、①過剰皮脂、②角質肥厚、③アクネ菌増殖が重なりニキビが発生します。

様々な生活スタイル

睡眠不足、偏った食生活、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、紫外線、乾燥、薬、喫煙、遺伝的要因

ネガティブスパイラル

男性と女性の肌で違いは?

ニキビが起きるメカニズムは同じものの、女性と男性ニキビ、それぞれ特徴的なこともあります。

男性のニキビは、男性ホルモンの影響を受けやすく、思春期に増えやすい特徴があります。ゴシゴシ強くこすりすぎて肌を痛めてしまったり、保湿が不足してニキビができやすくなることもあります。
また、ひげそりで傷ついたところもニキビの原因となります。ニキビ用洗顔料で優しく洗顔をした後に、保湿ケアをすることが大切です。

女性のニキビは、生理周期をチェックして生活リズムの見直しをしてみましょう。排卵から生理前の期間は、皮脂が過剰に分泌され肌あれしやすい時期です。この期間は特に生活リズムや栄養バランスに気をつけましょう。
また、お化粧の影響でニキビができる場合もあります。脂っぽいメイク用品やクリームを使ったり、化粧を落とさずに寝てしまったりするとニキビができやすくなります。
ニキビ肌用のものを選んだり、目元や唇などニキビができにくい部分のポイントメイクをしっかり行うことが大切です。

男性ニキビのPOINT
皮脂過多になりがちなため、こまめに余分な皮脂を取り除きます。油分が少ないローションなどで保湿することが大切です。

男性のポイント図

男性のポイント図

女性ニキビのPOINT
大人の女性の肌は、ニキビは生理周期による影響が大きいと言われています。生理前は肌が脂っぽくなり、生理後はかさつきが目立つ場合も。肌の状態に合わせたスキンケアを心がけてください。

女性のポイント図

女性のポイント図

\ お話をうかがいました /

野村有子先生

野村皮膚科医院 院長

野村有子先生

医学博士 皮膚科専門医
<略歴>
1986年 慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科教室に入局
1992年 神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科に勤務
1998年 横浜市に野村皮膚科医院を開業
<所属学会>
日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会・日本研究皮膚科学会・日本香粧品学会・日本皮膚アレルギー学会・日本アレルギー学会・ 日本抗加齢医学会・日本在宅医学会・日本風工学会・神奈川県皮膚科医会・横浜市皮膚科医会

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