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“マスクネ”とは、「マスク」+「アクネ菌」の造語で、マスクによるニキビのこと。マスク着用が日常となって、こんな造語ができるほど、マスクが原因で発生するニキビに悩んでいる人は多くなっています。なぜマスクを長時間着けることでニキビができてしまうのでしょうか?

マスクネの原因

マスク
マスクによる摩擦で角質肥厚が起き、毛穴が閉じやすくなってしまうから
マスク着用すると、しゃべるときなどの顔の動きでマスクと皮膚が擦れて摩擦や刺激が起こります。
この刺激がニキビにとってはマイナス。皮膚は、刺激を受けると刺激から肌を守るために角質が厚くなります。
角質が厚くなると毛穴が詰まりやすくなるため、アクネ菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビの原因となりかねません。
マスク内が温かく多湿になり、「アクネ菌」が繁殖しやすくなるから
マスクを長時間着用すると、自分の息や汗でなどでマスク内の湿度が高くなり、マスク内部が蒸れやすくなります。 アクネ菌の餌となる皮脂が分泌されやすくなり、温かく湿度の高い状態は、アクネ菌にとって活動しやすい環境のため、ニキビが悪化する原因になるのです。

ニキビを悪化させないマスクのつけ方

POINT1素材
マスク
ひとつめのポイントは、マスクの素材です。今ではさまざまな素材のマスクが販売されています。中でも主流は綿やシルクなどの天然素材と不織布です。 天然素材マスクのメリットは肌触りが良く肌にやさしいという点です。抗ウィルス加工素材が使われているものを選びましょう。
不織布製マスクは抗ウィルス機能が高い分、通気性が低く、ずっとつけていると毛羽立ってくる感触が苦手、など刺激を気にする方も少なくありません。その場合、中にガーゼなどの布を1枚入れるとよいでしょう。
また、夏用の通気性の良い素材や冷感接触素材のマスクなども多く見かけますので、気候に合わせて、自分が一番快適と思うものを使い分けるようにするとよいでしょう。
POINT2サイズ
マスク
自分の顔に合ったサイズのマスクで、締めつけ過ぎないタイプを選びましょう。ゆとりがあり過ぎると細菌やウィルスを防げず、対策の効果が低下しますので注意が必要です。
POINT3清潔さ
洗顔する女性
蒸れや不衛生な状態を防ぐためには、ずっとつけっぱなしにせず一日に何度か交換することが望ましいといえます。帰宅後、マスクをはずしたらすぐに洗顔して、ニキビに配慮されたスキンケア化粧品で保湿をしましょう。

\ お話をうかがいました /

野村有子先生

野村皮膚科医院 院長

野村有子先生

医学博士 皮膚科専門医
<略歴>
1986年 慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科教室に入局
1992年 神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科に勤務
1998年 横浜市に野村皮膚科医院を開業
<所属学会>
日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会・日本研究皮膚科学会・日本香粧品学会・日本皮膚アレルギー学会・日本アレルギー学会・ 日本抗加齢医学会・日本在宅医学会・日本風工学会・神奈川県皮膚科医会・横浜市皮膚科医会

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