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“マスクネ”とは、「マスク」+「アクネ菌」の造語で、マスクによるニキビのこと。マスク着用が日常となって、こんな造語ができるほど、マスクが原因で発生するニキビに悩んでいる人は多くなっています。なぜマスクを長時間着けることでニキビができてしまうのでしょうか?
このページの目次
マスクネの原因

- マスクによる摩擦で角質肥厚が起き、毛穴が閉じやすくなってしまうから
- マスク着用すると、しゃべるときなどの顔の動きでマスクと皮膚が擦れて摩擦や刺激が起こります。
この刺激がニキビにとってはマイナス。皮膚は、刺激を受けると刺激から肌を守るために角質が厚くなります。
角質が厚くなると毛穴が詰まりやすくなるため、アクネ菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビの原因となりかねません。
- マスク内が温かく多湿になり、「アクネ菌」が繁殖しやすくなるから
- マスクを長時間着用すると、自分の息や汗でなどでマスク内の湿度が高くなり、マスク内部が蒸れやすくなります。 アクネ菌の餌となる皮脂が分泌されやすくなり、温かく湿度の高い状態は、アクネ菌にとって活動しやすい環境のため、ニキビが悪化する原因になるのです。
ニキビを悪化させないマスクのつけ方
- POINT1素材
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不織布製マスクは抗ウィルス機能が高い分、通気性が低く、ずっとつけていると毛羽立ってくる感触が苦手、など刺激を気にする方も少なくありません。その場合、中にガーゼなどの布を1枚入れるとよいでしょう。
また、夏用の通気性の良い素材や冷感接触素材のマスクなども多く見かけますので、気候に合わせて、自分が一番快適と思うものを使い分けるようにするとよいでしょう。
- POINT2サイズ
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- POINT3清潔さ
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\ お話をうかがいました /

野村皮膚科医院 院長
野村有子先生
医学博士 皮膚科専門医
<略歴>
1986年 慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科教室に入局
1992年 神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科に勤務
1998年 横浜市に野村皮膚科医院を開業
<所属学会>
日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会・日本研究皮膚科学会・日本香粧品学会・日本皮膚アレルギー学会・日本アレルギー学会・ 日本抗加齢医学会・日本在宅医学会・日本風工学会・神奈川県皮膚科医会・横浜市皮膚科医会