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ニキビの始まりは毛穴の詰まり
ニキビの始まりは毛穴の詰まり
<がご案内♪>
毛穴と毛の関係
毛穴は、毛が生えている毛包という管の出口です。
実は、毛には3種類あることをご存じですか?
- すねや体に生えるうぶ毛:毛包は細くて短く、細くて短い毛は見えますが、毛穴はほとんど見えません。
- 頭やあごに生える毛:毛包は長くて細く、皮脂腺は小さく、毛穴も見えすが、太くて長い毛が目立ちます。
- 顔に生えるうぶ毛:毛包は太くて短く、毛は細くてほとんど目立ちませんが、皮脂腺がたくさんあって毛包が太いため、毛穴が目立ちます。
この顔の毛穴こそ、ニキビの発生源になります。
他の毛穴との大きな違いは、皮脂腺がたくさんあるということ。そして太いため、詰まると大きく膨れてしまうということ。この毛穴ケアこそ、ニキビ対策にとって一番大切なことなのです。
毛穴をのぞいてみよう
きれいな毛穴は、表から見てもほとんど目立たず、肌はなめらかできめ細かな状態となっています。これが理想の肌です!
- Q:子供と大人の毛穴の開きの違いは?
- A:子供の毛穴の大きさは、大人よりも小さいのですが、皮脂の分泌も少ないため、詰まりにくい傾向にあります。年齢というよりも、皮脂の分泌量が多い場合に毛穴は開き気味になります。
皮脂の分泌量が気になる場合は、皮脂を抑えるケアを取り入れましょう。
また、加齢とともに皮膚の弾力が無くなり、毛穴は楕円形に開き気味になりますので、その際は皮膚の弾力やたるみを改善するケアをしましょう。
第一段階は「マイクロ・コメド」と呼ばれるもので、過剰に分泌された皮脂が毛穴にたまり始めた状態です。多少毛穴の広がりは目立ち始めますが、ふくらみはまだありません。
ニキビができてしまった!
ニキビができ始めると、「マイクロ・コメド」は目に見える「コメド(面ぽう)」に進行します。
「コメド」は、毛穴に過剰に分泌された皮脂がたまって膨れた状態です。毛穴の頭の部分がポツンと白くみえる「白ニキビ」と、毛穴が黒ずんだ「黒ニキビ」の2種類があります。
放置すると「赤ニキビ」「黄ニキビ」と進行し、ひどくなると凸凹したニキビ痕など、見た目がとても悪くなってしまいます。
白ニキビ(閉塞面ぽう)と黒ニキビ(開放面ぽう)の2種類がある
- 白ニキビ
-
毛穴が閉じた状態で詰まり、白くプクッとふくれた状態です。
皮脂の分泌が多くなり、毛穴にたまりやすくなるとでき始めます。洗顔やクレンジングで肌の汚れや古い角質を十分に落とせていない場合にもできやすいです。
- 黒ニキビ
-
古い角質と皮脂が混ざり合った角栓で毛穴が蓋された状態です。角栓は酸化すると黒く変色するため、毛穴が黒ずんで見えます。黒ずみが生じた毛穴は目立ちやすく、ファンデーションを重ねてもなかなか隠せません。
自分の毛穴をチェックしてみよう
毛穴がニキビができやすい状態になっていないか、確認してみてぷろ。
サリーに教えてもらったポイントはコレ!
- パッと鏡を見たとき、毛穴が気になる
- 黒ずんでいる毛穴がある
- 白くプクッとふくれている毛穴がある
- 手で顔を触ると、脂が手に残る
- 手で顔を触ると、ざらざらしている
ひとつでも当てはまったら、ニキビができやすい状態なんだってぷろ。
急いで毛穴対策してぷろーー!
スキンケアで毛穴汚れを落とすポイント
コメドはニキビの危険信号です。毛穴詰まりをそのままにすると、ニキビに発展してしまいます。
毎日のスキンケアで、毛穴の汚れを早めに取り除きましょう。
- 洗顔前に蒸しタオルで毛穴を開く
メイクを落とした後、洗顔の前に蒸しタオルを肌に当てると、蒸気と温かさで毛穴が開き、角栓がやわらかくなって、皮脂汚れを落としやすくなります。
蒸しタオルの作り方は簡単です。清潔なタオルを水で濡らして、電子レンジで30秒程度温めて使います。週に1~2回程度を目安に、蒸しタオルでのケアを行いましょう。
- 洗顔料でやさしく洗顔する
古い角質や毛穴の汚れを落としたいからといって、ゴシゴシこすっていませんか。
摩擦による刺激で肌が炎症を起こし、ニキビができやすくなる可能性があります。ゴシゴシしなくても汚れを浮かせて落とすことができて、肌に優しく洗い上げるものを選びましょう。
ただし、洗い過ぎは禁物です。洗顔の回数が多すぎると、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥を招きやすくなるため、朝晩の1日2回が理想です。 毎日の洗顔にプラスして、クレイパックなどで集中的に角質ケアをするのも効果的です。
- 十分に肌の保湿を行う
洗顔後の肌はとても乾燥しやすい状態です。肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌が多くあることがあるため、肌にしっかりとうるおいを与えます。
水分・油分のバランスを整え、ターンオーバーがスムーズに行われるアイテムを選ぶとよいでしょう。
毛穴を制するものはニキビを制す
ニキビの始まりは、毛穴の詰まりです。その原因は、過剰な皮脂と厚くなった角質です。適切なスキンケアによって余分な皮脂、古い角質を取り除き、清潔な毛穴をキープすることが、アクネ菌の増殖を防ぎ、ニキビの予防につながります。
継続的なお手入れで、毛穴やニキビが気にならない、すこやかな素肌を目指しましょう。
野村皮膚科医院 院長
野村有子先生
医学博士 皮膚科専門医
<略歴>
1986年 慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科教室に入局
1992年 神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科に勤務
1998年 横浜市に野村皮膚科医院を開業
<所属学会>
日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会・日本研究皮膚科学会・日本香粧品学会・日本皮膚アレルギー学会・日本アレルギー学会・ 日本抗加齢医学会・日本在宅医学会・日本風工学会・神奈川県皮膚科医会・横浜市皮膚科医会