気になる眉間、眉毛、こめかみニキビ
この場所は顔の中でも皮脂腺が多く、ニキビが出来やすい所でもあります。眉間、眉毛、こめかみにできるニキビは、顔の中央にあるため目立ちやすく気になります。
鏡を見た時に目につくので他人の目以上に、自分自身が気になって仕方ないという方が多いはずです。
そのためか、思わず手で触ってしまったり、潰してしまったりして症状をいっそう悪化させてしまうことも少なくありません。
手には常に雑菌や汚れ、皮脂などが付着しているので、それでニキビをなでるだけでも炎症を招くことがあるのです。
また、ニキビの原因は毛穴に詰まった皮脂汚れやホルモンバランスの乱れ、不規則な生活や脂肪分や糖分の多い食生活、ストレスや疲労も影響してきます。そのため、眉間、眉毛、こめかみのニキビを抑えるためには、できる限り触れるのを避け、適切な洗顔と規則正しい生活習慣、脂肪分を抑えてビタミンやミネラルを含んだバランスのよい食事を心がけましょう。
基本のケア3つ
眉間、眉毛、こめかみのニキビを抑える基本のケアは3つあります。
お肌を清潔に
お肌を清潔にすると同時に潤いを保って、アクネ菌が活動する温床となるのを防ぐことが大切です。
規則正しい生活
睡眠不足や偏った食生活、ストレスや疲労は抵抗力を低下させて、アクネ菌の活動を助長してしまいますので、睡眠をしっかり取って、ストレスや疲労をためないよう休息やリフレッシュの時間を作ることも大切です。
髪のお手入れ
もう1つ注目したいのが、眉間、眉毛、こめかみのニキビで特に気を付けたいのが髪の毛です。
髪の毛がおでこに触れたり、整髪料が触れたり、髪を洗った際のシャンプーやリンスがおでこに付着したまま洗い流しきれずに放置されたりすると、汚れや石鹸カスなどが毛穴に入り込み、毛穴を塞いでしまいます。そうなると、アクネ菌が大量増殖してしまう可能性があります。そのため、できれば前髪はピンやゴムでまとめてアップにし、整髪料などが皮膚にかからないよう気をつけましょう。
女性の場合は、メイク汚れの残りもニキビを招きます。眉間、眉毛、こめかみの部分も丁寧にクレンジングして、洗顔フォームでダブル洗顔し、汚れが残るのを防ぎましょう。
気になる白ニキビ
眉間、眉毛、こめかみのニキビは赤く腫れて悪化するより、白いニキビがプツプツとできるケースも多く見られます。
この状態は白ニキビまたはコメドと呼ばれ、毛穴に皮脂が詰まってかたまり、角栓化した状態です。この状態を放置してしまうと、やがて赤く腫れあがり、炎症が進んでしまう可能性があります。そのため、できる限りこの初期段階で治すのがベストです。
とはいえ、自分で指で押し出したり潰したりすると、炎症を進めてしまったり、ニキビ跡(痕)が残ってしまうことがあるのでおすすめできません。潰したりせず、洗顔して清潔にした状態を心がけましょう。
スキンケアアドバイザー
石井クリニック院長 今野 みどり
医学博士 / 日本形成外科学会専門医 / 皮膚腫瘍外科指導専門医
<略歴>
1989年 川崎医科大学卒業
1991年 東京慈恵会医科大学 形成外科助手
1999年 山形県立日本海病院 形成外科医長
2001年 M&M スキンケアクリニック(神田神保町)副院長
2014年 石井クリニック 院長
<所属学会>
日本形成外科学会/日本美容外科学会/日本美容皮膚科学会/日本抗加齢医学会