ニキビケアに適した前髪とは?ヘアスタイルやスキンケアの注意点
「おでこにニキビがあるから、前髪はおろしたままにしたい」という中学生・高校生は少なくありません。でも、髪型で隠すことがニキビ肌にさらなるダメージを与える原因になっているかも。前髪とニキビの悪循環を断ち切ってすべすべ肌を取り戻すには、どうすればいいのでしょうか?この記事では、前髪とニキビの関係、そしておでこや前髪の生え際にできたニキビをケアする方法をご紹介いたします。
おでこや前髪の生え際にニキビができる原因
ニキビは顔や全身のいろんな場所にできる可能性がありますが、おでこや前髪は特にできやすいゾーンとなっています。なぜなのでしょうか?主な原因を紹介します。
前髪から受ける刺激
前髪のあるヘアスタイルをしている人は、前髪がおでこに触れて肌を刺激したり、髪の毛に付着している油分がおでこについたりします。すでにおでこにニキビができている人の場合、刺激が加わるとニキビの状態を悪化させてしまう可能性があるのです。
また、おでこが前髪に覆われていると汗をかきやすくなります。皮膚が蒸れると細菌が繁殖しやすくなり、ニキビの発生や進行につながります。おでこにニキビがあるからといって前髪で隠そうとすると、よけいに悪化する要因になるかもしれません。
洗い残し
ワックス、スプレー、ジェルなどの整髪料はおしゃれなヘアスタイルを作ったりキープしたりするのにかかせないアイテムですよね。毎日愛用している人も多いと思いますが、シャワーやお風呂できちんと髪を洗えていますか?自分ではちゃんと洗っているつもりでも、時間が不十分だったり、泡が行き届いていなかったりすると、見た目ではわかりにくくても整髪料やホコリがおでこや髪の生え際に付着して、皮膚の刺激となっていることがあります。
また、整髪料を使わない人も、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメントなどは毎日使っているのではないでしょうか?これらもきちんとすすげていないと、ニキビなどの肌荒れの原因になることがあります。
思春期のホルモンバランス
ニキビには、中学生・高校生の時期にできる「思春期ニキビ」と、それ以降にできる「大人ニキビ」があります。このうち思春期ニキビは、第2次性徴に伴いホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンが皮脂の過剰分泌を招いてニキビができやすくなるものです。皮脂腺の多いおでこや鼻の周辺といったTゾーンにできやすいことが特徴です。10代の場合は特におでこや髪の生え際にニキビができやすい時期なのです。一方、大人ニキビはストレスなどの不調からUゾーンにできやすいことが特徴です。
ニキビ肌に優しい前髪の作り方
では、ニキビケアのためには前髪の扱い方についてどんなことに気をつければいいのでしょうか?
前髪をアレンジする
一つ目のポイントは、前髪をまっすぐおろしたままにしないことです。ニキビをこれ以上悪化させたくないときは、前髪をアレンジして肌に触れにくくしましょう。
おすすめのアレンジは、前髪を横方向に流すことです。おでこに触れる前髪の量が少なくなり、皮膚の蒸れを軽減することができます。前髪をヘアピンなどで留めて、肌に触れないようにしましょう。
前髪にある程度の長さがあれば、ふんわりねじって留めたり編み込みをしたりと、華やかなヘアスタイルでおしゃれを楽しみながらニキビケアができます。シンプルにピンで留めるだけでももちろんOKです。ピンが目立つのがいやな方は、ピンで留めた位置にトップ部分の髪の毛をかぶせて隠すと自然な仕上がりになります。
学校などでは前髪をおろしたままにしておきたい人は、汗をかくスポーツ時や、家に帰ったあとだけでも前髪を上げるようにしましょう。
整髪料をできるだけ使わない
二つ目のポイントは、整髪料をできるだけ使わないことです。整髪料の中には、アルコール、油分、界面活性剤など肌に負担を与える成分を含むタイプが多いです。ヘアスタイルを作る際にスプレーがおでこにもかかってしまったり、セットした髪を触った指で顔の皮膚に触れてしまったりすると、皮膚の刺激になります。整髪料を使う場合は、顔に付着しないように気をつけたり、使う量が多すぎないように気をつけたりしてください。
おでこや前髪の生え際にニキビができたときの対処法
気をつけていても、どうしても思春期ニキビができやすいのがおでこや前髪の生え際です。できたニキビにはどう対処すればいいのでしょうか?
ニキビを予防するスキンケアの基本
洗顔
ニキビ予防は肌の清潔を保つことからです。1日2回を基本に、洗顔料を使って汚れを落としましょう。ポイントは、汚れを落としたいからといってゴシゴシと強くこすらないことです。摩擦は皮膚にダメージを与えます。皮脂分泌が活発なおでこや前髪の生え際だからといって力を入れず、よく泡立てた洗顔料で優しく洗うことを心がけてください。
泡で洗ったら、水かぬるま湯で洗顔料と汚れをしっかりとすすぎます。このとき、前髪の生え際に洗顔料が残らないように注意しましょう。洗顔前にヘアバンドやヘアピンで前髪をすべて上げておくと、泡を残さず洗い流しやすくなります。最後に、清潔なタオルをそっと当てて水分を吸い取ります。このときも摩擦はよくないので、ゴシゴシとこすらないようにしてください。
保湿
洗顔後は、清潔な肌に水分を与えて、適度な油分でフタをしてうるおいをキープしましょう。タオルで水分を拭き取ったら、まず化粧水をなじませ、その後は美容液、乳液・クリームの順にケアします。保湿効果をより高めるには、つけ方も大切です。保湿アイテムを顔全体に広げたあと、手のひらで顔を優しく覆うハンドプレスを行って、肌になじませましょう。
ニキビを隠したいときの注意点
おでこや前髪のニキビは隠さないほうが早く治りやすいですが、メイクや帽子で隠したいときもありますよね。そんなときの注意点を頭に入れておきましょう。
メイクは肌に負担の少ない方法・アイテムで
「おでこを出すなら、せめてニキビはメイクで隠したい」という人は、ミネラルファンデーションやオイルフリーの下地などなるべく肌に優しい化粧品を選びましょう。ニキビやニキビ跡の赤みをカバーしたいときは、ファンデーションを厚塗りするのではなく、グリーン系のコンシーラーをピンポイントで使うのがおすすめです。また、帰宅後はなるべく早くメイクを落としてください。
帽子は蒸れに要注意
帽子は、紫外線対策になるだけでなく、視線を集めるポイントになってニキビを目立たなくしてくれる便利なアイテムです。しかし、かぶり続けていると頭が蒸れて、おでこや髪の生え際のニキビに負担をかけることもあります。室内では帽子をとる、こまめに汗を拭う、長時間の着用は避けるなど、帽子による蒸れに気をつけながら活用してください。
思春期ニキビが特にできやすい、おでこや前髪の生え際。「前髪は絶対におろしておきたい」と思っている人も、前髪のアレンジを試してみると、今以上に似合うヘアスタイルが見つかるかもしれませんよ。早く治すには、正しいケアの方法と前髪との上手な付き合い方を見つけてくださいね。