ニキビのかゆみや痛みのトラブル
ニキビのできはじめは、ブツブツとした発疹が気になってもかゆいとか痛いということはあまりないかもしれません。しかし、ニキビが悪化するにつれ、かゆみや痛みを伴ってくることがあります。
かゆみや痛みを伴う頃には赤く腫れあがって膿ができ、そのまま放置するとニキビ跡(痕)になる場合もあるので注意が必要です。
温まったり乾燥したりするとかゆくなる
ニキビが多くできているお肌の状態は、とても不安定です。その上、肌がカサカサ乾燥すると、ニキビの部分がかゆくなることがあります。
温まった部屋
夏場や冬場のエアコンやストーブで温まった部屋で過ごす際など、体が温まると血行が促進されて、ニキビによる炎症部分がかゆくなることがあります。
入浴したとき
入浴したときも同様で、体が温まると血液循環が盛んになり、老廃物が循環したり、肌細胞の隅々まで血液が流れたりすることにより、かゆみが生じる場合があるのです。
紫外線を浴びたとき
日中、日に当たって肌が温まり、紫外線の刺激を受けた時も同様で、ニキビの赤みが強くなりかゆみが出てくることがあります。
かゆみが出た場合は、かいたり叩いたり、つねったりしてはいけません。ニキビに余計な刺激を与えると悪化の原因になるだけでなく、うっかり潰してしまいニキビ跡(痕)が残ってしまう可能性があります。
化粧品の刺激や指で触るだけでもかゆくなる
使っている化粧品が原因
ニキビがかゆくなる原因として、化粧品などの刺激でアレルギー反応を起こすことも考えられます。ニキビを隠そうと毛穴を塞ぐようなにファンデーションを厚塗りしたり、自分の肌に合わない化粧品を使ったりしていませんか?健康な肌なら問題なく使える化粧品でも、ニキビにとっては刺激となり、アクネ菌と反応を起こしてかゆくなることがあります。
指で触れることが原因
また、ニキビに髪がかかったり、指で触れてしまったりすることも注意しなければなりません。髪にはホコリや雑菌が付着している上、シャンプーやリンスの洗い残しや整髪料などの化学成分も付着していることがあります。これがニキビに触れると、炎症を起こしてかゆくなることがあるのです。
ニキビが気になるからと指で触れてしまうのも同様で、指についている見えないホコリや手垢、皮脂、雑菌などがニキビについてしまってかゆみの原因となります。かゆくても痛くても、かいたり叩いたり、むやみに触ることはやめましょう。
ストレスでもかゆくなる
ニキビはストレスでもかゆくなることがあります。ただでさえ、ニキビが気になっているところへ仕事や学校、人間関係などのストレスが溜まると、ホルモンバランスや体内バランスが崩れ、体の様々なところに不調が出てきます。ストレスが溜まってくる、それを緩和しようと無意識のうちに体が反応を示すことがあり、それがニキビのかゆみにつながることがあります。
ストレスの影響で、無意識のうちに顔や髪の毛をいじる頻度が多くなることもあります。日頃から気になっているニキビを触るのが癖になり、指から雑菌などが伝わって炎症を起こし、かゆみや痛みが出てくることもあるので気をつけなければなりません。
保湿と適切な対策
かゆみがどうしても治まらず、我慢できないときは鎮静効果のあるローションをつけると和らぐ場合があります。
それでもどうしても治まらないときは、清潔な濡れタオルで患部を冷やしたり、肌に負担がかからないように優しく洗顔したりするのも一つの方法です。ただし、洗顔後は乾燥しないようにしっかりと保湿を心がけてください。
洗い過ぎは肌の乾燥を招いてかゆみや痛みの原因になるので、朝晩の洗顔を含めても1日2回から3回までにとどめましょう。
ニキビにかゆみや痛みを伴う症状が出ている場合、ニキビはかなり悪化した段階にあり、ニキビ跡(痕)が残るリスクが高まります。特に膿が溜まって痛みが出ている場合、そのまま放置するとニキビ跡(痕)になってしまう可能性が高いです。そうならないためにも薬やニキビケア用品で対策することが賢明です。